振袖で結婚式に参列!失敗しない着物選びとは。
2020.05.30
ご家族や友人の結婚式に招待をされた際、「せっかくだから着物を着てお祝いの気持ちを伝えたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
特に未婚の女性にとっては数少ない振袖を着ることができる機会。
振袖特有の華やかさはその場を明るくしてくれるので、新郎新婦やご親族に喜んでいただけることもあります。
しかしながら、振袖を着ることに不安も多く、
「結婚式特有の和装のマナーが分からないので怖い。」
「いまの年齢で振袖を着て良いの?」
「逆に失礼に当たるのでは?」
などの不安ばかりが募り、結局ドレスにしたほうが無難という判断をする方も少なくないのが実情。
今回は、そんな不安や分からないことを解決すべく、振袖の選び方のポイントをご紹介していきます。
基本的には好きなものを
振袖を着る大前提として、まずは好きな色・好きな柄の振袖を選んで大丈夫です。
成人式の時に着た着物がご自宅にある方はそれを着ることが多いですが、それで構いません。
基本的に振袖はおめでたい文様ばかりが使われていますので、これはNGということもないです。
白色はNG?
よく不安に思われる方が多いのが、白色の振袖を着ても良いのか?という点。
洋装だと結婚式で避ける色として、ウェディングドレスと同じ白色が挙がりますが、振袖の白はダメではありません。
というのも、白地の振袖はありますが、振袖には全体に柄、様々な色が入り、帯や小物にも柄や色が入りますので、全身白になることもないからです。
ウェディングドレスや白無垢とは全く別ものですのでご安心ください。
それを聞いても心配に思う場合には、避ければ良いと思いますが、帯や小物で差し色などを使えば、白の印象はそれほど強くならないです。
30歳未婚は振袖を着て良いの?
この悩み相談が実は一番多いんです。
「未婚なので、正式には着物であれば振袖を着用するんでしょうけど、30代で振袖は恥ずかしいので、訪問着・色留袖にしたい。」というような声をよく耳にします。
着物に対する知識が薄れている現代では、未婚だから振袖ということにこだわらない方やそういう知識を持っていない方も多くいらっしゃいます。
ですので、落ち着いた色味の古典柄の振袖を着ることも良いですし、思い切って振袖以外の着物を選ぶこともありだと当店では考えております。
実際に、最近のお客さんからの声ですと、「式場のスタッフさんに相談したら、訪問着でも良いと思いますよ。」と言われたという方、ご親族に「色留袖着ても良いよ。」と言われたという方もいらっしゃいました。
結婚式の和装において、現代では柔軟な考えを持つ方が大多数ですので、未婚かどうかでの着物選びに関してはそこまで神経質にならなくても大丈夫なようです。
出席する立場で着物を選ぶ
親族として出席の場合:
お相手の親族のみなさまも出席する結婚式では、どのように見られたいかを考えて着物を選ぶのもひとつの手。
例えば、「分別がある人に見られたいから無難な古典色」「個性的に見られたいからモダン柄」などのテーマを決めて選ぶと選びやすいです。
また新郎新婦にとって妹のような存在であれば可愛いものを、お姉さんのような存在であればシックな柄を選ぶというのも、実際の関係性が分かりやすくて良いかもしれません。
友人として出席の場合:
お友達同士で数人で着物を着る場合には、それだけで華やかになるので、少し個性的なものを選んでも良いと思います。
逆にお友達とテーマや色などを合わせるのも面白いです。
当店では、ブライズメイドのように同じ柄の色違いの振袖も多数ありますので、そういう選択肢もひとつです。
他に振袖を着る友人がおらず、不安な場合には古典柄を選べば間違いありません。
王道の古典柄は老若男女誰が見ても好感が持てるので、古典柄を基本に選ぶと良いでしょう。
逆に自分のイメージや性格が出るような柄・色味の振袖を選ぶのも、ご友人である新郎新婦に喜んでいただけるのではないでしょうか。
まとめ
振袖姿はその場を華やかにしてくれるだけでなく、お祝いの場という幸せな雰囲気にはぴったりな着物です。
今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしていただき、振袖での結婚式参列を楽しんでいただければ幸いです。
また当店では沢山の振袖をご用意しておりますので、振袖選びにおいても全力でサポートさせていただきます。
2020年結婚式用トレンド振袖
吉澤友禅 吉田簑助 吉慶御所車:fg_264_g
2020年も古典柄人気で間違いない状況となります。
特に当店人気の商品は吉田蓑助のエレガントな御所車文様
詳細ページ
おとなしやかな地色に王朝絵巻のように雅な文様を配した振袖は、吉澤織物による吉田蓑助ブランドのお着物です。吉田蓑助は、文楽という伝統芸能の世界で人形使いとして人間国宝にまで登り詰めた人。古典的で雅な意匠に人気があります。
上前正面は染め疋田(そめひった)や金箔を詰めた雲取り文が幾つも重ねられ、それを背景として古典的な吉祥文様が配されています。たとえば中央を彩る御所車は、平安貴族の乗り物・牛車を文様化したもの。車文様のひとつで、源氏車とも呼ばれます。源氏車と呼ぶわけは『源氏物語絵巻』に、御所車文様が使われていたことに由来。雅やかな姿カタチが今も愛されている文様ですが、貴族の乗り物に由来することから「富貴」などの意味を持ちます。
向かって右袖を見てみましょう。雲取り文を背景に、幔幕文(まんまくもん)が配されています。幔幕は野外での宴などに使われた幕を文様化したもの。おめでたい松や「富貴」を意味する牡丹や菊が取り合わされ、慶祝にふさわしい雰囲気を創り上げています。
この振袖では、御所車に乗った貴人が百花の園で宴を楽しむというストーリーが展開されています。まさに人生の節目の日に、ふさわしい祝い着。加えて、佳き日の宴に華を添える一枚としても重宝する振袖です。
こちらも人気の古典柄ですが、総絞りです。
京絞りの繊細な味わいが魅力。優しいイメージのカワイイ振袖
可愛らしい総絞りの振袖は、京絞りと箔散らしの伝統技法が駆使された高級感あふれる一枚です。「百花の王」と讃えられる牡丹は繊細な鹿の子模様が美しい疋田絞り(ひったしぼり)で染められ、花びらの輪郭が金駒刺繍でふちどられています。花芯は帽子絞りで、鮮やかな赤にドキっとします。脇を固める花々もひとめ絞りや疋田絞りなどで表現され、見事なまでに絞り独特のシボが立っています。この風合いが、ふんわり優しいイメージを醸します。
裾には疋田絞りが詰められた黒の雲取り文を置き、鮮明な赤で流れる水を表現。その流れに咲いた絞りの花に、箔散らしの金が煌めきを添えています。
向かって右袖の袂は、黒の疋田絞りを詰めた雲取り文に重ねた赤の「菱格子に一ツ星」模様がたおやかな印象です。
胸元にご注目ください。向かって右のビビッドな赤に咲いた絞りの花は、箔散らしの輝きと共に匂い立つような若さを放ちます。
誰からも愛される総絞りの振袖は、さまざまな式典や改まった席などで大活躍。たいせつな節目の日の装いに、当店一番人気の振袖をお勧めします。
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古典柄が醸すモダンテイスト。改まった席にも映える装い
詳細ページアイボリー地に短冊文や熨斗(のし)を何本も取り合わせた古典柄なのに、モダンなテイストが薫る振袖です。短冊は、和歌や俳句を書き記すカードのようなもの。厚紙に鳥の子紙と呼ばれる和紙などを貼ったもので、古い時代からありました。
上前正面を彩る文様は上から順に、躍動感のある深緑色の波。その奥には、笠松文と桜を詰めた朱赤の熨斗が置かれています。中央には大輪の菊を詰めた短冊文。隣に重ねられた短冊文には、七宝つなぎと雲取りが詰められています。その雲取りに詰められているのは麻の葉。子どもの成長を願う意味のほかに、魔除けの意味も。
二枚重ねの短冊文の更に下から顔を出しているのは、花菱と丸文が詰められた熨斗です。染め疋田の波文を区切りにして、裾先には赤のラインが何本も引かれ、渋みのある熨斗が脇を固めています。こんなふうに幾重にも重ねられた古典文様は、それぞれにお祝いごとにふさわしい良い意味を持ちます。たとえば波文は「長く続く平穏な暮らし」、笠松文は「延命長寿」など。
重厚な文様を重ねながらも、軽みのある柄ゆきの振袖はお集まりの席にも、改まった席にも映える個性的な装いになります。
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正統派の装い。華々しい地色でいつもとは違う自分に。
詳細ページせっかくの晴れの日ですから、いつもとは違う自分を愉しみたいですよね。洋装にはない息をのむような豪華さを演出できるのが、華々しい地色の振袖。品の良い茜色は、温かみがあって古典的な奥ゆかしさも漂う色。柄行を引き立てると共に、どんな場所にいても目を引く存在感を持っています。そんな茜色に特に合うのが、きらびやかな金。こちらの振袖にも、美しい金が巧みにあしらわれています。
正面に描かれている地紙文様は、扇子の紙の部分を意匠化したもの。末広がりの形から、おめでたい文様として知られ、留袖などフォーマルな装いに多用されています。桜や菊、牡丹などエレガントな和の花たちも描き込まれ、正統派の品格。背景には、優美な波文が重なり合い、さらに活気のある印象を加えています。袖から袂まで広がる文様も豪華。表現力たっぷりの一枚がどんなシーンも鮮明にしてくれるでしょう。
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メロウな大人の魅力。耽美的な花々が咲く、個性派の振袖
詳細ページ神秘の深い森を連想させるようなグリーン地の大人の雰囲気ただよう振袖です。地色には、まるで木漏れ日のようなぼかしが入り、耽美的な花々が咲いています。
まず上前中央を彩る大輪の牡丹は「百花の王」と称される花。瑞花(ずいか/おめでたい花)として、礼装に用いられてきました。牡丹の奥から伸び出ている花枝は、梅の小枝。梅は「百花のさきがけ」と言われ、厳寒に耐えてきた蕾がほかの花に先駆けて花開く様子が古来より愛でられてきた花です。また裾と向かって右袖の袂に置かれた花の紫色は、甘美な雰囲気を強める効果を発揮。メロウな情緒が色濃く醸し出されます。
次に、向かって右袖の袂をご覧ください。菖蒲の花が描かれています。菖蒲は「勝負」と同音のため「魔除け」の意味を持つおめでたい花です。耽美的でありながら、牡丹、梅、菖蒲とお祝いごとにふさわしい花が描かれた振袖は、さまざまなシーンで大人の女性美を演出します。
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華麗な色彩が美しい振袖
詳細ページネイビーブルーの濃い藍色に流れるように描かれている常盤色(ときわいろ)が美しい振袖、まるで夜空の中の天の川の様です。
ネイビーブルーは和色名では「深縹色(ふかきはなだいろ)」と呼ばれていて、縹(はなだ)とは以前は青の事だったようです。平安時代の式目「延喜式(えんぎしき)」にもその名が見られるようです。また紺は「褐色(かちいろ)=勝色」とされ武士にとって縁起の良い色で大変好まれていたようです。
流れるように描かれている常盤色(ときわいろ)は茶色を含んだ濃い緑色の事で、常に変わらない事を指す意味があり緑を讃え、長寿と繁栄が込められた和色です。江戸時代から縁起の良い吉祥色となっています。
そんな素敵な色模様にさらにステキな絵模様が描かれています。肩から流れる枝垂桜(しだれざくら)は「優美」「円熟した美人」の意味が込められています。円熟とは人格や技術など成長して豊かな中身があるという意味だそう。
五穀豊穣の神が宿るとされる桜には、揚羽蝶(あげはちょう)が描かれています。蝶は脱皮をして美しい蝶として舞い上がるという縁起の良さがあり平安時代以降流行した絵柄です。華麗に生まれ変わるさまが人々を魅了させたのがとても分かります。
MI-81御所車と幔幕に彩りの華古典白S:fg_304_g
愛らしくあでやかな文様でストーリーのある振袖
詳細ページ温かみのあるホワイトの地色に、あざやかなピンクの配色でまとめられた、あでやかな振袖です。
花びらがたっぷりと描かれて、豪華なイメージの「牡丹(ぼたん)」。丸くボリューミーなかわいらしさの「万寿菊(まんじゅぎく)」。やはり花びらの数が多い「八重桜(やえざくら)」。どれも、存在感のある描かれ方でありながら、色調からやさしさとかわいらしさもある花になっています。また、金や色糸でところどころを刺しゅうされ、華やぎが加えられています。
その花に囲まれるように「御所車(ごしょぐるま)」や「幔幕(まんまく)」も描かれています。 御所車は、高貴な方の乗り物で、雅やかさから人気のある文様です。幔幕は、屋外に張りめぐらされる幕で、貴族たちの花見などをイメージさせます。
そのため、高貴な存在を、この絵柄の中にイメージさせ、ストーリーを感じる柄ゆきとなっています。
こちら、小さい方向けのサイズですが、上半身と裾に余白があるため、身長を気にせず、安心して着ていただける柄ゆきのおキモノです。